このブログは
宇宙戦艦ヤマトの二次小説を展開する「三日月小箱」管理人の独り言です
古代 進 守 デスラー 島 大介 森 ユキ 真田 四郎 加藤 三郎
コスモ タイガー 沖田 十三 テレサ スターシャ サーシャ 澪 宇宙戦艦ヤマト2199

FC2ブログ
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を初めて読んだのは、いくつの時だっただろう。
一番最近読んだのは、いつだっただろう。
なんだかぼんやりして、ストーリーも詳しくは思い出せない。
カンパネルラとジョバンニの不思議で切ない話だったとだけ記憶している。

いつしか私の中では「銀河鉄道の夜」より「銀河鉄道999」の方がイメージとして強く残ってしまっているからだろうか。

そんなことを思いながら、23日東京文化会館小ホールで行われた「朗読と室内楽による銀河鉄道の夜」を聴きに行く。
パンフレットには『音楽×空間vol.1』と書かれている。
室内楽を背景としながら朗読を聴くのだろう、と思っていた。

東京文化会館は、大ホールには何度か足を運んでいるが、小ホールへ入るのは初めてだった。
舞台を囲むように座席は円形に作られ、小さくてとても良い雰囲気。
この舞台にチェロとヴァイオリン、ハープとフルートが座り、朗読席に元宝塚花組トップスターの安寿ミラさんが座る。

そうして、静かに印象的な時間が始まった。

この空間をどう表現したらよいだろう。

最初は、生放送のラジオドラマを聞いているような感じだったのだが。

いつしかフルートは汽笛を奏で、ヴァイオリンとチェロの音色は機械的単調に繰り返される機関車の音となり、小さい頃から機関車と言えばシュッシュポッポシュッシュポッポだと思い浮かべる通りに、列車となって私をも運んでいく。
BGMも効果音も、すべてこの楽器たちが作り出して行き、そこへ安寿ミラさんの朗読が重なって物語となっていく。
ラジオドラマと全然違うのは、そのシーンに合わせて照明が入ること。
星々、列車の窓枠、十字架。
それらがでしゃばることなく、しかしとても効果的に印象強く入るのだ。

突然音楽が開けて、小説にも登場する「遠き山に日は落ちて」が演奏されたりすれば、それはもう演奏もすばらしく、それだけだって引き込まれそうになる。
抽象的で物悲しい「銀河鉄道の夜」という小説の雰囲気を、とてもうまく表現していたといえるだろう。

安寿ミラさんの朗読は、ひとり何役も、ということで大変難しかったのではないか。
個人的にはジョバンニが太すぎるかな、という気もしたのだが、細いイメージのカンパネルラを意識して対照的にされたのかもしれない。

私もまた、ジョバンニの夢に飲み込まれ、乗客のひとりとして、ともに銀河鉄道で旅をし、カンパネルラと悲しくわかれた。
小ホール全体でそれを一緒に体験できたと私は思う。

水滴がひとつ、誰もいない湖にぽつりと落ちた。
そんな静けさを心にもたらす、読後感を感じた。


家に戻り、もう一度「銀河鉄道の夜」を引っ張り出して読んだ。
そうして今、またあの場に戻り、あの演奏を聴きたいと思っている。



無性にオーケストラを聴きたくなることがある。
CDじゃダメで、生の演奏を間近に聴きたいと思う。

今ちょうどそんな感じ。
思い切りボリュームのあるものを、ドカン!と聴きたい。

この春から仕事上でたくさんの親しい人を見送ったからかもしれない。
閉塞感に息詰るようで、それを打破してくれるものを探しているのかもしれない。

でもなー。この先しばらく演奏会を聴きに行く余裕はないのよねー。
仕方なく、鬱々と過ごしますか。。。
 

<< 天空の回廊 | Home | 復活篇プロモーションビデオ >>

コメント

コメントの投稿

URL:
Comment:
Pass:
密航者: 管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 BLOG TOP 

powered by