ほぼネタバレなし。
いきなり最初から聖書的な映画でした。
これから観に行く人は予習するとよいでしょう。
これを知っておくと、ちょっと余計に楽しめるかもしれません。
はじめに声ありき
言葉は“彼”なりき
あまりにも有名なヨハネによる福音書の冒頭とそっくりですねぇ。
文語訳ではこうなっています。
太初(はじめ)に言(ことば)あり、
言(ことば)は神と供ににあり、言(ことば)は神なりき。
ね? 明らかに意識していますよね。
その後に続く言葉も、ノアの箱舟のようであり、ソドムとゴモラのようであり、黙示録のようです。
おまけに死体兵士なんか「ラザロ」ですからねぇ。
ラザロは聖書の登場人物で、ルカの福音書16章19~31節に書かれています。
死んで4日経っていたのにイエスが「出てきなさい」と呼びかけると生き返った人なんです。
もうひとつ、重要なキーワードになる聖書の箇所があります。
コリント人への手紙第1、10章13節 新改訳聖書より
神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。
むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。
こんな風に壮大な世界を含んだストーリーですから、1時間55分で完結させるには無理がありました。
せめて前後編にすればよかったのに。
展開が早く、語りきれないまま終わってしまったような気がします。
もっとじっくり見せて欲しかったなぁ。
1回見ただけでは、よくわからなかったなぁ。 そんな感じです。
綺麗に出来上がっているから、後編があったら嬉しいのに。とも思いました。
静止画は綺麗なんですが、私はあのコンピューターグラフィックがするする~っと動くのは苦手ですねぇ。
さて、「続き」にはちょっとだけネタバレっぽいものを書きます。
創世記18章にソドムとゴモラの町を神が滅ぼすというシーンが書かれています。
その計画を知らされたアブラハムが神に申し立てる内容が、今回の009のベースだと感じました。
少し長いのですが、口語訳を転記します。
アブラハムは近寄って言った
「まことにあなたは正しい者を、悪い者と一緒に滅ぼされるのですか。
たとい、あの町に五十人の正しい者があっても、あなたはなお、その所を滅ぼし、その中にいる五十人の正しい者のためにこれをゆるされないのですか。
正しい者と悪い者とを一緒に殺すようなことを、あなたは決してなさらないでしょう。
全地をさばく者は公儀を行うべきではありませんか」
主は言われた。
「もしソドムで町の中に五十人の正しい者があったら、その人々のためにその所をすべてゆるそう」
アブラハムは答えて言った。
「わたしはちり灰に過ぎませんが、あえてわが主に申します。
もし五十人の正しい者のうち五人欠けたなら、その五人欠けたために町を全く滅ぼされますか」
主は言われた。
「もしそこに四十五人いたら、滅ぼさないであろう」
アブラハムはまた重ねて主に言った。
「もしそこに四十人いたら」
主は言われた。
「その四十人のために、これをしないであろう」
アブラハムは言った。
「わが主よ、どうかお怒りにならぬよう。わたしは申します。
もしそこに三十人いたら」
主は言われた。
「そこに三十人いたら、これをしないであろう」
アブラハムは言った。
「いまわたしはあえてわが主に申します。
もしそこに二十人いたら」
主は言われた。
「わたしはその二十人のために滅ぼさないであろう」
アブラハムは言った。
「わが主よ、どうかお怒りにならぬよう。
わたしはいま一度申します、もしそこに十人いたら」
主は言われた。
「わたしはその十人のために滅ぼさないであろう」
主はアブラハムと語り終り、去って行かれた。
9人のサイボーグ戦士+ギルモア博士がこの十人ではないか、というのは考えすぎでしょうか。
いきなり最初から聖書的な映画でした。
これから観に行く人は予習するとよいでしょう。
これを知っておくと、ちょっと余計に楽しめるかもしれません。
はじめに声ありき
言葉は“彼”なりき
あまりにも有名なヨハネによる福音書の冒頭とそっくりですねぇ。
文語訳ではこうなっています。
太初(はじめ)に言(ことば)あり、
言(ことば)は神と供ににあり、言(ことば)は神なりき。
ね? 明らかに意識していますよね。
その後に続く言葉も、ノアの箱舟のようであり、ソドムとゴモラのようであり、黙示録のようです。
おまけに死体兵士なんか「ラザロ」ですからねぇ。
ラザロは聖書の登場人物で、ルカの福音書16章19~31節に書かれています。
死んで4日経っていたのにイエスが「出てきなさい」と呼びかけると生き返った人なんです。
もうひとつ、重要なキーワードになる聖書の箇所があります。
コリント人への手紙第1、10章13節 新改訳聖書より
神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。
むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。
こんな風に壮大な世界を含んだストーリーですから、1時間55分で完結させるには無理がありました。
せめて前後編にすればよかったのに。
展開が早く、語りきれないまま終わってしまったような気がします。
もっとじっくり見せて欲しかったなぁ。
1回見ただけでは、よくわからなかったなぁ。 そんな感じです。
綺麗に出来上がっているから、後編があったら嬉しいのに。とも思いました。
静止画は綺麗なんですが、私はあのコンピューターグラフィックがするする~っと動くのは苦手ですねぇ。
さて、「続き」にはちょっとだけネタバレっぽいものを書きます。
創世記18章にソドムとゴモラの町を神が滅ぼすというシーンが書かれています。
その計画を知らされたアブラハムが神に申し立てる内容が、今回の009のベースだと感じました。
少し長いのですが、口語訳を転記します。
アブラハムは近寄って言った
「まことにあなたは正しい者を、悪い者と一緒に滅ぼされるのですか。
たとい、あの町に五十人の正しい者があっても、あなたはなお、その所を滅ぼし、その中にいる五十人の正しい者のためにこれをゆるされないのですか。
正しい者と悪い者とを一緒に殺すようなことを、あなたは決してなさらないでしょう。
全地をさばく者は公儀を行うべきではありませんか」
主は言われた。
「もしソドムで町の中に五十人の正しい者があったら、その人々のためにその所をすべてゆるそう」
アブラハムは答えて言った。
「わたしはちり灰に過ぎませんが、あえてわが主に申します。
もし五十人の正しい者のうち五人欠けたなら、その五人欠けたために町を全く滅ぼされますか」
主は言われた。
「もしそこに四十五人いたら、滅ぼさないであろう」
アブラハムはまた重ねて主に言った。
「もしそこに四十人いたら」
主は言われた。
「その四十人のために、これをしないであろう」
アブラハムは言った。
「わが主よ、どうかお怒りにならぬよう。わたしは申します。
もしそこに三十人いたら」
主は言われた。
「そこに三十人いたら、これをしないであろう」
アブラハムは言った。
「いまわたしはあえてわが主に申します。
もしそこに二十人いたら」
主は言われた。
「わたしはその二十人のために滅ぼさないであろう」
アブラハムは言った。
「わが主よ、どうかお怒りにならぬよう。
わたしはいま一度申します、もしそこに十人いたら」
主は言われた。
「わたしはその十人のために滅ぼさないであろう」
主はアブラハムと語り終り、去って行かれた。
9人のサイボーグ戦士+ギルモア博士がこの十人ではないか、というのは考えすぎでしょうか。
コメント
Re:
きっと誰が見ても
この映画は難解だと思います。
kooさま
> 今、実家なので聖書が手許に…自宅に帰ったら読んでみます。
> 子供向けの新約聖書ですけど(苦笑)
おや、お持ちですか。
でも新約だと創世記は載っていませんね。
> 友人は別の映画を観に行った際に009の看板を見て「あんた、どこのジョー?私のジョーじゃないわ」と思わず叫んだそうです(苦笑)
うわー(笑)。わかる~。
でもね、私のジョーは白黒ですからね(爆)。
> ヤマトファンは09年から経験しているので、或る意味で達観してるような(笑)
そうそう。恐れるに足らずですよん。
ヤマトファン強し!
kooさま
> 今、実家なので聖書が手許に…自宅に帰ったら読んでみます。
> 子供向けの新約聖書ですけど(苦笑)
おや、お持ちですか。
でも新約だと創世記は載っていませんね。
> 友人は別の映画を観に行った際に009の看板を見て「あんた、どこのジョー?私のジョーじゃないわ」と思わず叫んだそうです(苦笑)
うわー(笑)。わかる~。
でもね、私のジョーは白黒ですからね(爆)。
> ヤマトファンは09年から経験しているので、或る意味で達観してるような(笑)
そうそう。恐れるに足らずですよん。
ヤマトファン強し!
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子供向けの新約聖書ですけど(苦笑)
行こう行こうと思っていて、なかなか行けない009。
友人は別の映画を観に行った際に009の看板を見て「あんた、どこのジョー?私のジョーじゃないわ」と思わず叫んだそうです(苦笑)
過去の009を観ていない私が新ジョーにハートを奪われたwのに、ずっと昭和版ジョーを愛してきた友人には受け入れられない…様子。
でも、それも009に対する愛の一つの形。
ヤマトファンは09年から経験しているので、或る意味で達観してるような(笑)
月曜日には何とか観に行けそうです!