このブログは
宇宙戦艦ヤマトの二次小説を展開する「三日月小箱」管理人の独り言です
古代 進 守 デスラー 島 大介 森 ユキ 真田 四郎 加藤 三郎
コスモ タイガー 沖田 十三 テレサ スターシャ サーシャ 澪 宇宙戦艦ヤマト2199

FC2ブログ
「赤毛のアン」は女性に人気の小説らしい。
私の周囲にも、好きだという人が多数いる。

ところが私は、その理由がわからないでいた。
だって、アンって現実逃避して夢ばかり見ている愚かでかわいそうな人。
想像することで辛い事実をごまかしたって、生活はよくならないし、お腹は膨れない。
歯を食いしばって、涙をこらえて生きなきゃダメだ。
その状況を打破するために、夢見るんじゃなくて動かなくちゃダメだ。
アン、あんたは甘っちょろい。
と、小学校の時に図書室で「赤毛のアン」を途中まで読んでそう思い、投げた。
以来、ずっと読んでいなかった。

小さい頃、自分が子どもでいることが呪わしかった。
何の力も無く、大人たちの動向に左右されていた日々。
家庭は安寧な場所ではなく、かろうじて寝て、食べるだけの場所だった。
毎日毎日、早く大人になりたいと思い、独りで生きていけるようになりたいと願った。
大人になって、働いて、家族を私が守るのだと肩をそびやかしていた。
それなのに、自分は身体が弱くて家族に迷惑ばかりかける存在だった。
子どもらしい楽しみをしたことがあっただろうか。よく覚えていない。

そんな私だったから、アンが嫌いだったのだろう。

この歳になって、初めて「赤毛のアン」を読了した。
村岡花子さん翻訳、新潮社文庫の「赤毛のアン」を。

こんなんだっけ? というのが第一印象。
こんな文章ではなかった気がする。
もしかして、子ども向けの別な翻訳本だっただろうか。
美しく繊細な描写、丁寧な言葉使い、表現がどこも素晴らしい。
自然の豊かさも、アンの心情も、これ以上はないだろうという言葉で表されている。

アンは、やっぱり思っていた通り大袈裟で、思い込みと喜怒哀楽が激しい子だった。
こんな子と腹心の友になったら、鬱陶しいと思う。
けれども目標に向かって努力を惜しまないところや、期待に応えようと頑張るところ、好奇心旺盛で、なにより感受性の豊かなところは大変魅力的だから、普通の友だちにならなりたい(笑)。

今読んだからこそわかると思うのは、マリラの気持ちだ。
思うに任せない子育てと教育に振り回されながらも、徐々にアンを愛しいと思えるように変化していくのが、とてもよくわかる。
人間みんなそれぞれ個性があるということを、マリラは強烈な個性を持ったアンから学んだ。
勤勉で信仰深く育てようという彼女の姿勢は、不器用だけど愛情に溢れている。
そんな不器用な愛が、ちゃんとアンに届く話でよかったと思う。

最後に、大好きな詩の一節で終わっているのも好印象だった。

赤毛のアンシリーズはまだまだある。
次の「アンの青春」も図書館に予約を入れた。
アンがお年頃になって、もう少しまともになるのかどうか(笑)楽しみに読みたいと思う。

――― ★ ―――

それにしても。
「アンの」と入力すると、いちいち「庵野」と出るのが面倒くさいんですけど(爆)。

テーマ : 読んだ本の感想等 - ジャンル : 小説・文学

 

<< 綺麗好き…なのか? | Home | あれこれご連絡 >>


 BLOG TOP 

powered by